天神社の御神木ツクバネガシの隣に、玉垣に囲まれてご本殿がある。
二平宮司さんに特別に案内してもらった。
玉垣内の石段を上ると目に飛び込んできたのが、総欅造りの社殿に装飾された見事な彫刻だった。
向拝の梁の龍、本殿正面の板戸の昇り龍、下り龍、まるで今にも動き出しそうな迫力だ。
本殿の四方に、松竹梅、獅子、亀、波などの彫刻も施されている。
軒下の棟札に、西茨城郡笠間町・彫刻師・後藤縫殿之介・明治二十四年二月吉日
と彫られていた。
国指定文化財の笠間稲荷神社本殿の彫刻を彫った後藤縫之介だ。
実に素晴らしい彫刻師が笠間にいたことが嬉しかった。
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