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稲田神社1 茶の根、松の葉


笠間市稲田宮山にある稲田神社は、主祭神が稲田姫命(クシイナダヒメ)で、のちにスサノオノミコトの奥様になった神様。

スサノオノミコトといえば、古事記や日本書紀、日本の神話に登場するヤマタノオロチを退治した神様として有名だ。


稲田神社の創建は、1200有余年前と伝えられている。

全国でもクシイナダヒメを主祭神とする神社はほとんどない。

笠間が誇る格式の高い神社の一つで、地域の方から、稲田姫と呼ばれ親しまれている。


国道50号線から1本入ったところに鳥居があり、参道を進み階段をのぼると本殿がある。向かって右側に、樹齢数百年の御神木の椎の木が空高くそびえている。


稲田地区では、昔から松の木を植えない、お茶を飲まないという風習がある。

クシイナダヒメがヤマタノオロチ退治のときに、お茶の根につまづき、松の葉で目を傷めたという言い伝えがあるから。

氏子の人たちは、お茶を飲まない風習を守っていたようだ。今も、神社の宮司さん宅では、お茶を喫さないという。昔は、稲田神社に願を掛ける人は、お茶断ちされていたようである。


次回は、稲田神社とゆかりのある先人の逸話を紹介したい。 








    

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