国の重要文化財に認定されている笠間稲荷神社本殿。
現在保存修理工事が実施されている。
現在の本殿は、万延元年(1860年)頃に再建された建物で、
近年、屋根から雨漏りが生じたことから修理に着手された。
昨年、笠間市生涯学習課主催の工事の見学会に参加した。
文化財建造物保存技術協会の専門員が調査しながら、
文化財の修復を手掛ける職人さんたちの手によって修理が進んでいた。
本殿再建当時の部材は、かなりの年数の樹齢の欅や厚みのある銅板など、
今ではなかなか入手困難な材料とのこと。
使える部材は使って、交換が必要なものは交換するが、
その時代のこだわりが瑞所にあり、それを再現するようだ。
令和7年3月に修理が完了する予定だが、
実際に修理現場を見学して、これだけの年月がかかる理由が理解できた。
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